b8ta(ベータ)体験型店舗って何?

マーケティンxα(学び、楽しみ)

日々進化するマーケティングの手法を体験型店舗「b8ta」の実例をもとに解説します

マーケティングのO2OとかOMOって何?

最近は、この手の3文字略号に食傷気味の方も多いと思います。
いちいち定義や意味を確認しないと本論に入れないし、打合せでは恥をかく恐れもあります。
ともかくマーケティングのO2OとOMOに少しお付き合いください。

マーケティングとは、ごく簡単にまとめると「儲かる仕組みを考えること」です。
会社の業務では事業戦略と販売促進の間くらいに位置するものでしょうか?
最近ではインターネット(WEBや各種SNS)の利用した”儲かる仕組み”は外せません。

インターネットの活用は、最初は店や商品をアピールすることが重視され、実際の販売は従来通りお店にお客さんに来てから始まるやり方です。
これをO2O(Online to Offline)と言い、インターネットから実在店舗への誘導です。
ここでのインターネットの機能は従来のTV CMよりはターゲット層の絞り込みなど細かくなるものの、広告効果の領域が主たる任務になります。

インターネットには、従来メディアにない”双方向のコミュニケーション”という特徴があります。
この特徴を生かして、お客さんの実在店での体験通じて、ECサイトへ誘導して販売しようする考え方が出てきました。これがOMO(Online marges with Offline)です。つまりオンライン(インタネット)とオフライン(実在店舗)の融合というわけです。

b8ta(ベータ)のビジネスモデル

マーケティン施策がO2OからOMOに進化したといっても、販売の現場で活用するためには、具体的に何をどのようすれば良いのか難しい問題です。
特に店舗で、来店したお客さんが何に関心を持って、商品を見たり説明を聞いたりして、どの様に感じたのか客観的に把握できません。

そこで、b8ta(ベータと読みます)の出番です。
b8taは展示商品に関するお客さんの反応をデータと意見等をまとめて、出品企業に提供します。
出品企業はこれらの”お客様の店舗体験”を元にECサイトへ誘導したり、商品の改良に生かします。

b8taのビジネスモデル(儲けの仕組み)は比較的明確です。
b8taの運営する店舗で商品サンプルを展示し、来店客の客観データと意見を出品企業に提供する。
その対価として、出品企業から展示品の出品費用を得る。(下図:b8taビジネスモデル)

b8ta HPを参照のうえ作成

なお、b8taが店頭で取得できるデータは以下の通りです。
・インプレッション:商品の前を通り過ぎた人数
・ディスカバリー:商品の前を5秒以上滞在した人数
・デモ:ストアスタッフが商品デモの実施回数
・累計売上個数
・累計売上金額
・来店者数
・お客様の声:来店の動機、商品の認知、購入/非購入

b8ta 後日談

b8taは元々米国で2015年に創業した企業です。
しかし、2022年にコロナ禍で事業を終了してます。
そんな中で日本法人は米国事業モデルを日本流にアレンジしてます。
主な違いは以下の表ですが、より提供データを充実させていることが伺えます。

項目米国日本
収益モデル売上料に対する歩合固定賃料(場所代)
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データ
定量的のみ(来店、販売数、
興味・関心等)
定量的+定性的
(客の生の声)
スタッフ数基本的に1名常時3~4名
出典:日経ビジネス

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