霞ヶ浦サイクリング・コースを走ってみた!

マーケティンxα(学び、楽しみ)

自転車好きな方なら、一度は霞ヶ浦のサイクリング・コースを走ってみたい!
とお思いかもしれません。そこで自転車初心者がスポーツタイプの電動アシスト付きのレンタサイクルを利用して実際に走ってみました。

そもそも、なぜ霞ヶ浦なのか?

日本が世界に向けてアピールするサイクリングコースとして、国土交通省が「ナショナル・サイクルルート」を制定しています。選ばれたルートは、「琵琶湖一周」、瀬戸内海の「しまなみ海道サイクリングルート」と共に霞ヶ浦を中心とした「つくば霞ヶ浦りんりんロード」です。
なお、琵琶湖一周を「ビワイチ」、霞ヶ浦一周を「カスイチ」と呼ぶそうです。

つまり、霞ヶ浦は国のお墨付きのサイクリングコースというわけです。
実際に霞ヶ浦の湖岸に沿ったルートはアップダウンも少なく、信号や自動車に煩わされることなく、安全に風景を楽しめます。また、レンタサイクルや休憩施設も整ってます。

初心者が実際に霞ヶ浦一周できるのか

結論的に言えば、自転車初心者でも霞ヶ浦一周(ショートコース)は十分走破可能です。
その達成感はハンパないレベルです。
ただし、100Km弱を走行する訳ですので、いくら整備されたサイクリングコースであっても、完走できるためには幾つか条件があります。

1.時間に十分余裕があること
全行程100Km弱を走破するためには、20Km/hで走行(この速度で巡行するには少々頑張る必要があります)しても、単純に5時間かかりますし、そのほかにも1時間走行すれば10分程度の休憩(合計4回)が必要で、どこかで昼ごはんも食べなければなりません。
すると順調に行っても6時間から7時間はかかってしまします。

2.天候に恵まれること
初心者の方が、あえて天候の悪い日に「カスイチ」に挑戦するとは思えませんが、天候は成功の大きな要因になります。特に風は要注意で、見晴らしの良い湖岸道路は必ず風を受けて走ることになります。
真正面から風を受ける時間が長いと体力を奪われるだけではなく、精神的にも厳しいです。
また、サイクリングコースの大部分は盛り土の上に作られているので、直射日光を遮るものがありません。日差しの強い季節には、日焼け対策も念入りに準備しなければなりません。

3.事前に走行プランを作成すること
整備されたサイクリングコースとはいえ、幾つかの盲点があります。
休憩施設や観光スポットなども土浦駅周辺や霞ヶ浦北部に集中してます。特に広域レンタサイクルの貸出&返却場所は霞ヶ浦の北部では7か所ありますが、南部では潮来駅(いたこ)の1か所のみです。
従って、コースに沿って一周する際に、適当に「良い場所があれば休憩しよう」などと思っていると、大変つらい目にあいます。
事前に地図などで1時間位走行したら、コンビニなど(コースに隣接してはありません)の休めそうな場所を決めておくことが重要です。

霞ヶ浦一周(ショートコース)実走

(1) レンタサイクル
希望の自転車を確実に借りるためには、ネットによる事前予約が必須です。
特に乗り捨て可能な広域レンタサイクルでは、3日前までに予約して受取場所と返却場所を指定します。

私は土浦駅1Fのル・サイク土浦で借りました。
車種が豊富で前日の予約が可能なため、天候を見極めてから予約できるのが助かります。

(2) 電動アシスト付きクロスバイク
初めて、この手のスポーツバイクに乗りましたが、中々快適でした。
5段変速で速度調整可能で、しかも電動アシストのため、走り出しや橋や土手の上り坂も全く苦になりません。
ただし、20Km/h近辺で巡行しようとすると、ほとんどアシストがなく、自力で漕ぐ感覚です。
もしかすると、メーカーやモデルによってこのあたりの味付けは異なるかもしれません。
ちなみに、電動アシストでの走行可能距離は100Km前後とお店の人に聞いていましたが、一周後のモニターによる電池残量は半分以上残ってました。

(3) サイクリングコース
霞ヶ浦の湖岸沿いにサイクリングコースが整備され、路面の矢印がペイントされ、分岐点には標識が設置されているので迷うことありません。
ただし、自転車専用道路ではないので、自動車や自動二輪、歩行者は通ります。
また、釣りのスポットでは、路駐車も多く、注意が必要です。

(4) 走行方法
もちろんサイクリングですので、自分のペースで道路交通法の範囲で自由に走行して良いです。
同行者とおしゃべりしたり、風景を楽しんだり、おやつ休憩や横道を逸れての立ち寄りも楽しいひと時です。

しかし、「カスイチ」を達成するためには、一定の時刻までにショートコースでも100Km弱を走り終わらないといけません。広域レンタサイクルの終了時刻は16:00、ル・サイクル土浦でも19:30までに自転車を返却する必要あります。しかも、サイクリングコースには街灯の類があまりなく、基本的には真っ暗になりますので、不慣れな人は日が暮れないうちに終えることが無難です。

というわけである程度は頑張って走る必要があります。自転車で距離を稼ぐコツは、むやみにペースを上げ下げせずに、とにかく一定のペースで巡行することです。よくマラソンの中継などでも「測ったように1Km 3分20秒のペースを刻んでます」などと放送されるのを耳にするのも、同じ理由です。私の場合は普段は19~20Km/h、向かい風では17~18Km/h程度で巡行するよう心掛けました。

と言っても休憩は大事です。完全に疲れ切る前(少なとも1時間に1回程度)は休憩を取った方が良いです。同じ姿勢で同じ運動を繰り返すため、首や腰は痛くなるし、脚も筋肉が固まってきます。休憩では水分、栄養分の補給と散歩がお勧めです。(完全に寝転んだりすると再起が大変です)

(5) 装備品、その他
土浦駅を出発して、霞ヶ浦を左回り(反時計回り)に70Kmあまりで進むと、「道の駅たまつくり」に到着します。ここが霞ヶ浦ショートコース(90Km)とロングコース(130Km)の分岐点です。
私の場合、ショートコースですので霞ヶ浦大橋を渡って土浦駅を目指します。

ところで、装備品について眼鏡とグローブは必須です。湖岸を走るため、夕方になると虫がたくさん飛んでいて、集団に出くわすと容赦なく顔などに飛び込んできます。(季節によるかもしれませんが)
また、グローブも汗をかくとハンドルが滑りやすくなるので、グリップ力を保持するのに役立ちます。私は途中のコンビニで滑り止めの付いた軍手を買いました。

まとめ

今回の走行結果は、登山アプリYAMAPの地図の通り、走行距離:95.9 Kmで、所要時間:6時間40分(含む休憩、昼食)でした。なお、のぼり:494m とありますが、これは標高差ではなく、橋を渡る際の上り坂や湖岸や農道の土手への上り坂の合計です。

サイクリングコースの途中では、ロードバイクの「走り屋」達に何度もぶっちぎられました。
今度はロードバイクのレンタルにも挑戦したいと思います。

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