ナヴァル・ヴィカントについて、マーケティングの視点から押さえておきたい名言3選を書籍「シリコンバレー最重要思想家」からご紹介します。
1.カネでもなく、地位でもなく、富を求めよ
これは本のなかで最初に紹介されているナヴァルとのツイートに出てくる一節です。
「カネ≒富じゃないの?」 と言いたくなりそうですが、ちゃんと言葉の定義が書いてあります。
「富とは、君が寝ている間でも稼いでくれる資産だ」
つまり、ナヴァルのいう富とはカネを稼ぐ仕組みを手に入れることです。
一方で、マーケティングの定義もいろいろありますが、
「売れる仕組みを考える」という点では共通します。
「稼ぐ仕組みを手に入れる」ためにも「売れる仕組みを考える」ことは必要ことで、
「仕組み」というところが肝です。
自分が動ける範囲は自分自身の能力を超えることはできませんが、
仕組みを考えると複製が可能となり、その成果は自分ひとりの何倍にも増やすことができる。
この効用を「レバレッジ」として、ナヴァルも強調してます。
ところで、本読む際に、いちいち定義を確認するのは煩わしく感じる人もいると思いますが、個人的には書いてあると大変助かります。
決して几帳面ではない性格ですので、定義が書いていないと自分の生半可な知識で分かったような気になって深くは考えなくなるからです。
2.努力のうち「1%」が実を結ぶ
従って、努力の99%は無駄になると言っている訳です。
勝手にまとめると「努力とは、1%の結実と99%の無駄である。」
トーマス・エジソンの名言
「天才とは、1%のひらめきと、99%の努力である。」のパクリですか?
と思われたかも知れませんが、
発明とビジネスのどちらも、成功する確率は極めて小さいことでは共通している。
しかし、問題はここではありません。
無駄となる99%のビジネス上の試行錯誤、99%失敗する実験を続ける努力
いずれも、残りの1%を見つけるために必要なことです。
となると、如何にして効率よく”99%”を進められるかが、成否の分かれ目。
ナヴァルは見極めの判断が重要と語ってます。
トライは必要条件だが、さっさとその要否を判断しろ!・・・なかなか難しい。
3.インスピレーションは「生もの」ひらめいたら即動け
これぞ、シリコンバレー流の考え方!
判断と実行のスピード感、これなくしてご当地では生きていけないでしょう
インスピレーションを「生もの」と言い切ってしまうほどに、貴重なもの
として、これを渇望し、ダメにならない内にとにかくトライしてみる。
もちろん、これらの99%が無駄となります。
話は逸れますが、大分以前に、自動車メーカーの本田技術研究所を訪問したことがあります。
その時に、面談戴いた方から面白い話をお聞きしました。
研究所には「本田ノート」なるものがあって、かの本田宗一郎の発案で
「研究所の所員たるもの、思いついたことは即ノートに記入すべし」とのことで、
ノートが様々なところに置いてあるとのことでした。
これなどのインスピレーションを「生もの」扱いの例ではないでしょうか?
4.(ご参考)人気Youtube チャンネルの金言5選
最後に私の人気YouTube チャンネル「両学長 リベラルアーツ大学」
第129回【米国を変えた男】ナヴァルに学ぶ 運に頼らず「富」を手にする方法
金言5選をご紹介します。
金言①:富を敵視していると本当に富を得られなくなる
金言②:「努力量」は勝負を決めない、ーーー「方向」を探り、定めよ
金言③:事業の一部を所有しない限り、経済的自由への道はない
金言④:引退とは、ありもしない明日のために今日を犠牲にするのをやめること
金言⑤:「レバレッジ」なくして富はない
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